tag:htby.posthaven.com,2013:/posts htby's garden 2025-04-05T06:05:58Z 畑邊康浩 tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2188260 2025-04-05T03:49:49Z 2025-04-05T03:51:11Z 街なかで咲いている桜のほうが好き

意外とまだ咲いてた。桜の名所もいいけどだいたい人が多いか酒臭いので、街なかで咲いている桜のほうが好き。

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2187306 2025-04-01T01:31:36Z 2025-04-01T01:33:32Z ATOKマンスリーレポート2025年3月

「一文の文字数」と「句読点までの文字数」はいまいちピンとこない数字。

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2186410 2025-03-28T15:05:28Z 2025-03-30T07:27:02Z fabcrossで書いた記事まとめ
東京発、世界へ——折りたたみ自転車「iruka」創業者のこだわりを実現したプロダクトデザインの軌跡
足立区の町工場発「端材」に命を吹き込む「チョコ・ザイ」がハンドメイド作家たちと出会った
振動で視覚障害者の歩行をサポートする「あしらせ」——ユーザーと共に作り上げる開発体制
毛管力で水を吸い上げ「色」で水やりのタイミングを知らせる「SUSTEE」ができるまで
筑波大学発スタートアップ 下肢障害者のための立って乗る車いす「Qolo」はモビリティが持つ「自由さ」を体現する
ワイヤレス給電で世界一を目指すB&PLUS モビリティ、工場、医療、海洋など幅広いシーンで活用が広がる「ワイヤレス給電」の現在と未来
子どもたちが試行錯誤を楽しみながら新しいモノやコトを創造する力を育む——組み立て知育玩具「TEGUMII」に込めた思い
足が不自由な人が自分の足でこぐ車いす「COGY」に見る、人と道具の関係
研究者に聞いた「折り紙」をものづくりに取り入れるヒント——筑波大 三谷教授
豊橋技術科学大学ICD-LAB「弱いロボット」に学ぶものづくりのアイデアのヒント
元鉄筋工が開発した鉄筋結束ロボット「トモロボ」を作り上げた「引き算の開発」とは?
自律+軌道走行のハイブリッド自動搬送ロボットで、物流現場の問題解決に挑むLexxPluss
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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2185526 2025-03-25T05:01:22Z 2025-03-30T07:26:36Z 「fabcross」「fabcross forエンジニア」サイト閉鎖

1週間前の3月18日に、「fabcross」と「fabcross forエンジニア」が3月いっぱいで終了・閉鎖になるというお知らせが届いた。

「fabcross」、「fabcross forエンジニア」サイト閉鎖のお知らせ | fabcross(魚拓)

自分がfabcrossのニュース系記事の原稿チェックに関わり始めたのが2020年1月。最初に書いた記事が載ったのが2021年2月。で、2024年6月いっぱいで、こちらの都合で編集から退かせてもらうことに。なので最近は一読者だった。編集に関わっていた頃、期末になると「来期も継続できるか?」という話が持ち上がってはいたのだが、最後はあまりに急な決定でびっくりはした。これだけのコンテンツは間違いなく資産だと思うのだけど、ただ消してしまうのはホントに惜しいよなぁ。

10周年のときに淺野義弘さんが書いてくれた記事を貼っておこう。

積み重ねて1万本超! 10周年の歩みを人気記事と振り返る【#fabcross10周年】 | fabcross(魚拓)

MONOistの八木沢篤さんの編集後記に涙。

fabcrossに敬礼!:メカ設計メルマガ 編集後記 - MONOist


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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2179123 2025-03-01T03:54:49Z 2025-03-01T03:54:49Z 『AI白書2025 生成AIエディション』が届いた

少しだけ手伝わせていただいた『AI白書2025 生成AIエディション』が届いた。普段の仕事のほとんどはWebだけど、たまに紙の仕事するとこの瞬間はちょっと嬉しい。

「AI白書 2025 生成AIエディション」岩澤有祐 [ビジネス書] - KADOKAWA

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2179096 2025-03-01T02:20:36Z 2025-03-01T02:20:37Z ATOKマンスリーレポート2025年2月
これからライフログの一環としてATOKマンスリーレポートを載せていこうと思います。

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2177579 2025-02-23T08:38:31Z 2025-02-23T08:38:31Z お椀がひび割れた

味噌汁のお椀を持ったら「熱っ」となって、見たらひびが入っていた。こんなふうに割れるんだ。いつ買ったかも覚えてないけど少なくとも15年は使っているから仕方ないか。同じ物がもう1つあるので明日からそれを使おう。

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2175329 2025-02-15T04:02:37Z 2025-02-15T04:03:30Z 伊藤詩織さんの映画をめぐる泥沼

伊藤詩織さん、名誉毀損で東京新聞の望月衣塑子記者を提訴 映画を巡る記事は「事実と異なる」 望月記者「誤りはない」 | 沖縄タイムス+プラス
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1526074

東京新聞の望月衣塑子記者が書いた事実と異なる記事で名誉を毀損(きそん)されたとして、ジャーナリストの伊藤詩織さんが10日、望月記者に330万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。

という報道があった。以下は補足的に読める記事。

オスカーの栄光か、それとも倫理違反か?──『Black Box Diaries』の二重構造はこう起きた|@Globe🌏蓮実 里菜
https://note.com/globe__2016/n/nd369a9d2d415

たまたまな日々・ここ最近考えていること | たまたまな日々
https://ogatama.theletter.jp/posts/5ff1cae0-ea8e-11ef-92d3-3d2edd43ebf1

伊藤詩織さんが何を考えているのか分からなくてちょっとホラーっぽくなってきた。

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2174324 2025-02-12T00:47:28Z 2025-02-12T00:54:32Z 普段の情報収集フローが崩れて久しい

「何か目的があって」ではなくルーチンとしての情報収集、主にネットでの話。

以前はInstapaperに関連リンクを保存していた。Instapaperは、保存したリンクに「Like」を付けると自動的にTwitterに投稿する機能と、保存したリンクにInstapaper上でコメントを付けるとそのコメントとURLを自動的にTwitterに投稿する機能がありとても重宝していた。(ちなみにPinboardやEvernote、Tumblrにも同様に自動投稿が可能だった。最近は連携・投稿先にNotionも追加されている)

Twitterで発信すると、ちょいちょい反応があったり、そこからさらに関連の情報を誰かに教えてもらうことができたりしていて有用だった。

それが、いつからか度々Twitterと連携が上手くいかなくなり、イーロン・マスクがTwitterを買収した後くらいだったと思うが、それ以降はもう完全に連携できなくなってしまった。

というわけで、別の情報収集フローを長らく模索している。

Instapaperがもう一度やる気を起こしてくれるといいんだけどな。

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2165641 2025-01-13T14:42:53Z 2025-01-13T14:43:42Z 映画『世界の涯てに』

Amazon Prime Videoで『世界の涯てに』が配信されていたので久しぶりに観た。かわいらしい物語で何度も泣かされる。この映画の金城武がいちばん好き。

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2165610 2025-01-13T12:23:38Z 2025-01-13T12:24:48Z 「どさん子」亀有南口店に初めて入った

「どさん子」亀有南口店に初めて入った。亀有駅が最寄りの場所に住んで15年近く経つのになかなか入りづらかったのだが、入ってみると雰囲気の良いお店だった。みそチャーシュー麺を頂く。チャーシューはバラで脂身がトロトロ。ネギがたっぷり入っていて自分好みでした。


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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2165609 2025-01-13T05:00:00Z 2025-01-13T12:18:42Z USB2BT+

USB2BT+が届いた。BT接続できないキーボードをコレ経由で接続できるようにするやつ。設定がWin機がないとできないしやや面倒だけど、一度設定してしまうとiPad、iPad mini、Macの3台の切り替えがボタン一つでできてかなり便利。ポインティングスティック付きキーボードが普通に使えるのも助かる。でもまあiPad miniではあまり使わないか。電池で充電できるといいんだけどな。

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2162685 2025-01-01T13:35:08Z 2025-01-01T14:46:26Z 2025年の正月、桐がいない

桐がいなくなってから初めての正月。毎年何かしていたというわけでもないのだがさびしいものである。猫だし喪中という感じでもないのだけど、今年は初詣はしないでおく。仕事もたんまりあるし。

2025年はフリーランスになって10年目の年ということになる。10年過ごしたらまたどこかに就職してもいいかもなと思いつつ、たぶんこの働き方はやめられないんだろうな。大した抱負も目標もないけれど、健康には気を付けて無事過ごしたい。

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2153602 2024-11-18T11:29:00Z 2024-11-18T12:04:51Z 桐が旅立った

11月17日の夕方頃、桐が息を引き取った。拾われっ子なので正確な生年月日は分からないが、推定では来年3月で20歳になる予定だった。親より長く一緒に暮らしたよ。

写真は9月に撮った最後の顔写真。だいぶ痩せたけど、きれいな顔。なかなか目線をもらえない。

明日、荼毘に付してお別れする。

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2143450 2024-10-06T09:43:15Z 2025-01-01T14:49:00Z Kalafina再結成ライブ発表からの炎上騒動について

結局のところ期待するシナリオが実現しなかったファンが当事者を差し置いて騒いだだけだった印象

Kalafina解散~復活、梶浦由記氏退社の真相(前編) : FictionJunction & Kalafina の舞台裏
https://fjsblog.livedoor.blog/archives/6735094.html

Kalafina解散~復活、梶浦由記氏退社の真相(後編) : FictionJunction & Kalafina の舞台裏
https://fjsblog.livedoor.blog/archives/6735346.html

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2142361 2024-10-01T14:22:23Z 2025-01-01T14:48:42Z スキマバイトの浸透ぶりを見るにつけ人材派遣がもてはやされた頃を思い出す

スキマバイト急浸透、良いこと?悪いこと?◆「日雇い派遣復活」の声も、専門家分析 #働くあなたへ:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/v8?id=202409spotwork-team

今でこそ“非正規”の代表格みたいに言われるけど、2000年代は人材派遣って好意的に受け止めていた部分がある。それは企業の都合だったり広告代理店の都合だったりした面もあるとは思うけれど、スキルを高く買ってもらう、短期間で職場を変えて自由に働けるといった辺りがウリではあった。今のスキマバイトの隆盛を見るとそれを思い出すし、何年か後になって、今の人材派遣と同じように格差拡大やキャリア・スキル不足の労働者を生んだ“戦犯”のように見なされるようになりかねないんじゃないかな。

この辺りを読んでいろいろ思い出しておこう。

労働者派遣法①|わかりやすく解説「派遣法」の歴史【前編1986〜2004】 | 企業のご担当者様 | 派遣会社の【リクルートスタッフィング】
https://www.r-staffing.co.jp/cl/column/ct_299

労働者派遣法②|わかりやすく解説「派遣法」の歴史【後編2008〜2020】 | 企業のご担当者様 | 派遣会社の【リクルートスタッフィング】
https://www.r-staffing.co.jp/cl/column/ct_315

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2140361 2024-09-23T00:46:01Z 2025-01-01T14:50:11Z 雑誌は自由

『情況』に関する声明 - communiqué_jokyo - Medium
https://medium.com/@apfelschorle9/%E6%83%85%E6%B3%81-%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E5%A3%B0%E6%98%8E-5c33726a9e3c

なんだろう、商業雑誌を公共物か何かだと思っているのかな。不思議。

こちらで思ったことが全部言われていた。

「『情況』に関する声明」についてのポスト|千田有紀
https://note.com/sendayuki/n/n63422076c77e

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2138997 2024-09-17T12:40:44Z 2024-09-17T12:40:44Z ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)の記事

「ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)」とは? 意味と歴史を整理する。そして作品をポリコレで語る是非 | シネマンドレイク:映画感想&レビュー

https://cinemandrake.com/what-political-correctness

網羅的なようでいて、都合のいいルートだけ通って説明している気がしてモヤる。が、実際のところポリコレのために世界がねじ曲げられるような映画・エンタメ作品ってどれくらいあるのかあまり知らないので現状ではなんともいえない。

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2138920 2024-09-17T00:39:40Z 2025-01-01T14:49:49Z トニー・レオンとフェイ・ウォン

最近のフェイ・ウォンはどうしているのかなと検索していたら、こんな記事が。

“Long Time No See”: Tony Leung, Faye Wong’s IG Reunion Has Fans Reminiscing About Chungking Express - 8days

https://www.8days.sg/entertainment/asian/faye-wong-tony-leung-reunion-chungking-express-821236

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2136690 2024-09-07T11:17:53Z 2024-09-07T11:17:53Z 映画『恋する惑星』のリバイバルを観た

『きみの色』を観に行こうと探していたら、『恋する惑星』が1週間限定でリバイバル上映されていることを知り慌てて予約した。

最初に封切られた1994年7月といえば、自分は大学2年でアメリカに行っていた時だ。たしか7月末に帰ってきた時にはまだ上映されていたかもしれないけど、ウォン・カーウァイ監督のことはその頃は全然知らなかった。レンタルビデオとか配信では何度か観ていたのだけど、それもたぶん10年以上前のこと。とにかく映画館で観られて良かった。とにかくフェイ・ウォンがかわいい。

【90年代名作上映「Filmarks 90’s」第9弾】 『恋する惑星 4K』製作30周年記念!9月6日(金)より リバイバル上映決定 | 株式会社つみきのプレスリリース

【入場者特典発表!】『恋する惑星 4K』 製作30周年記念!9月6日(金)よりリバイバル上映! 入場者に海外版ミニポスターの配布が決定! | 株式会社つみきのプレスリリース


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tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2136627 2024-09-06T14:50:00Z 2024-09-07T00:41:00Z 映画『きみの色』を観た

Twitterのタイムラインで評判がよさそうだったので、映画『きみの色』を観てきた。やっぱり牛尾憲輔の劇伴は生理的に合わないし、テルミンの登場で一気に興醒めしたけど、全体的にはとてもよかった。しろねこかわいい。間違っても「中の人(声優)がリアルでライブやります」みたいなのはやってほしくないというくらいにキャラクターの存在感が強い。

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2132575 2024-08-22T00:54:30Z 2025-01-01T14:50:46Z HEYのアカウントを閉じた

HEYのアカウントを閉じた。良いサービスだと思うのだけど、いまいちスマートな使い方が見つけられなかった。またいつか使いたい気持ちはある。


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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2132348 2024-08-21T02:10:04Z 2025-01-01T14:51:34Z 田中敦子さんが逝ってしまった

2024年8月20日に亡くなられたという。「ファンでした」というほどの熱があったわけではないのだけど、不思議とショックが大きい。体に力が入らない。


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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2185607 2024-07-10T21:30:00Z 2025-03-31T23:48:40Z 東京発、世界へ——折りたたみ自転車「iruka」創業者のこだわりを実現したプロダクトデザインの軌跡

※2025年3月末「fabcross」運営終了に伴い、自分が書いた記事をアーカイブとして転載しました。

自転車の起源は1813年といわれ、およそ200年の歴史がある。最初は足で地面を蹴って走る二輪車だった。そこからさまざまな改良が加えられ、100年以上前には今のような形になった。今では日常の移動、スポーツ競技、旅行の手段と、さまざまな用途で多くの人に使われている。

そんな成熟した自転車市場に2019年、東京発の新たな折りたたみ自転車「iruka」が登場した。irukaの開発元であるイルカの代表取締役 小林正樹氏と、設計に携わったプロダクトデザイナーの角南健夫氏に、開発時にどのような壁に突き当たり、それをどうやって乗り越えたか、試行錯誤の過程を聞いた。(撮影:加藤タケトシ/取材協力:OVE南青山)

ジャックナイフのように折りたためる自転車「iruka」

irukaは、「ミニベロ(小径車)」と呼ばれるタイプの自転車で、かつ「折りたたみ自転車」でもある。同じカテゴリーの自転車ブランドとして、英Brompton(ブロンプトン)、独birdy(バーディ)、米DAHON(ダホン)などが挙げられる。どれも数十年の歴史があり、世界中で愛されるブランドだ。

折りたたみ自転車はたたみ方の機構にそれぞれ特徴があるが、irukaは折りたたんだ際の車輪の収め方に一番の特徴がある。「ジャックナイフフレーム」と名付けられたトップチューブのスリットに、折りたたんで前に持ってきた後輪を格納するのだ。


irukaはシーンに合わせて「ラン」「ウェイト」「ウォーク」「スリープ」の4つの形態に姿を変える。

irukaにまたがると自然と目に入るスリットは意外に大きく、なかなかのインパクトがある。開発元の小林氏が友人の結婚式に出席していたときに、スタッフが折りたたみ式のソムリエナイフを使ってワインの栓を開けるのを見てこの機構を思いついたそうだ。

さらに、折りたたんだ車輪をキャスターにして、転がして運べるのも他の折りたたみ自転車にはない特徴だ。小さなキャスターが付いていて、自転車の車輪を使わずに転がすタイプのものもあるが、小林氏いわく「エレガントじゃない」という理由から、自転車の本来の車輪で転がせることにこだわった。

折りたたみ自転車の第一印象は「思ったよりも走る」

小林氏が初めて折りたたみ自転車に乗ったのは、2004年のこと。結婚を機に家の周りを走る生活のための自転車を買おうと、知人が勤める自転車店を訪れた時だ。ワンフロアをほぼ折りたたみ自転車が占めていて、自然と目に入ってきたそうだ。

「折りたたみ自転車ならオフィスに持ち込んでも邪魔にならずに置ける、通勤にも使える」と気がついて、その場で購入を決めた。ダホンの自転車だった。車輪が小さいため、こいでもなかなか進まないイメージを持っていたが、さっそく乗ってみた第一印象は、「思ったよりも走る」だったそうだ。

イルカ創業者の小林正樹氏。

しかし、乗っているうちに不満を感じる点もいくつか見えてきたのだという。

1つは折りたたんだ状態での持ち運びや置き場の問題。通勤で乗ってオフィスの入ったビルに到着した後、10kgを超える自転車を持ってビル内を移動するのは、短い距離とはいえなかなか大変な作業だった。また、折りたたんでも会社のデスクの下に置けるほどにはコンパクトにならなかった。

もう1つは、走行性能に関する問題だ。小林氏が購入したダホンの自転車は、トップチューブの真ん中辺りで横に折るタイプ。上り坂でペダルを踏み込むとフレームがきしんだり、ハンドルポストがたわんだりした。

「最初は気づかなかったけれど、乗り込んでいくと『これが、剛性が足りないということか』と分かってきました」(小林氏)。

会社が上場を果たし、次のチャレンジを探していた

しかし、もともと自転車が趣味というわけでもなかった人が、折りたたみ自転車を気に入ったから、不満な点が多少あったからといって、いきなり「新しい折りたたみ自転車を自分でつくろう」とはならないだろう。何が彼を駆り立てたのか。

かつて小林氏はインターネット広告代理店オプトの創業メンバーで、財務など管理部門全般の担当役員であり、上場準備の責任者でもあった。小林氏が折りたたみ自転車に出会ったのは、2004年にオプトが上場を果たした少し後、一大事業を終えて「次は何をしようか」と漠然と考えていた時期だったのだ。

そんな頃、経営陣のミーティングで、互いの理解を深めるために個人の夢を共有することになった。自分はどんな夢を話そうか、それ以前に自分の夢は何なのか。考えを整理するために、仕事に関わること、趣味でやっているテニスやボディボードに関わることなど、思い浮かんだことを書き出していった。いくつも挙げた中で、「『自分で折りたたみ自転車ブランドをつくる』と書いた時に、『これだ』と思った」のだという。

そうして思いが定まった小林氏は2008年にオプトを退職し、イルカを創業。IT業界を離れ、ものづくりの世界で起業することになった。

自転車業界の構造、市場動向の把握からスタート

手始めに、自転車ショップの知人に話を聞いた。自転車業界の構造がどうなっているのか、どんなプレイヤーがいて、お金がどのように流れているのかといった全体像を把握した。

さらに、香川発の自転車ブランド「Tyrell(タイレル)」を開発したアイヴエモーションの廣瀬将人社長にも飛び込みで会いに行ったそうだ。廣瀬氏は、独学で自転車づくりを学び、自らデザインしてタイレルを立ち上げた人物だ。

「廣瀬社長は、私からするとオリジナルの自転車ブランドを立ち上げた大先輩。何から着手して、どのような手順を踏めば自転車をつくれるのかが大まかに見えてきました」(小林氏)。

当時、廣瀬氏は「日本で製造するのは無理」だと話していたという。今でこそタイレルは日本で製造しているが、2000年代前半は、日本での自転車生産は完全に台湾、中国に取って代わられていて、国内で量産するのはほぼ不可能だったのだ。

「自分も台湾か中国へ生産パートナーを見つけに行くんだろうなと思いました。そのためには、とにかく図面が必要。でも、私はアイデアだけはあったが設計のスキルはない。そこで、一緒に作ってくれるプロダクトデザイナーを探しました」。

“自転車好き”のプロダクトデザイナー、角南氏との出会い

現在、irukaのプロダクトデザイナーである角南氏は、実は2代目だ。開発を始めた当初は別のプロダクトデザイナーが車体の設計を担当していた。3回目の試作車までは初代デザイナーの設計で、中国へ工場探しにも一緒に行ったそうだ。

車体の設計と並行し、小林氏はirukaに取り付けて荷物を運べるサイクルトレーラーを作りたいと考え、共通の知人を通じて知り合った角南氏に設計を依頼していた。その後、初代デザイナーが事情によりプロジェクトを離脱することになり、角南氏が車体のデザインも手掛けることになった。

irukaのプロダクトデザイナー・角南健夫氏。

角南氏は千葉工業大学で工業デザインを学び、最初は家具メーカーに就職した。インハウスのプロダクトデザイナーとして、さまざまな製品のデザインを経験した後、フリーランスとして独立。2002年に自身のデザイン事務所TSDESIGNを設立した。

「基本的にプロダクトデザイナーはどんな製品でも対応するものですが、自転車は特殊な知識が必要なので、誰でもすぐにできるものではないんですね。その点、自分は高校生の頃から自転車が趣味でしたし、ショップ経験もある、『自転車が得意なデザイナー』みたいなキャラでした。自分としても“好物”な案件だったので、車体の設計も頼んでくれるのなら超うれしい! ぜひやりたい! と思って仕事を受けました」(角南氏)。

試作車は「重過ぎる」「剛性が足りない」

最初の試作車の設計図(写真提供:イルカ)

これがirukaの最初の設計図で、初代デザイナーが書いたものだ。小林氏は、「これを持って、中国へ飛んでいくつかの工場を訪れたが、やはり実物がなければ本気度が伝わらず、話が全然進まなかった」と当時を振り返る。

そこで試作車を作ろうと、協力してもらえる職人を探して、スケルトンモデルを作ってもらった。それが下の写真の試作車だ。意匠も何もないが、この時点で「ジャックナイフ」の構造は一応、達成できていた。

最初の試作車。(写真提供:イルカ)

「次に上海近郊の工場で作った試作車がこれ」と小林氏が見せてくれたのが、次の写真だ。

2回目の試作車。(写真提供:イルカ)

角南氏が最初に見たのは、この段階だったそうだ。小林氏は、「この段階で一応形にはなっているのですが、まだいくつも課題があります」と説明する。最大の問題は「あまりにも重過ぎる」こと。人を乗せてペダルをこいで走らせる上ではフレームの剛性が足りない。またフロントフォークの剛性も足りず、まっすぐ進まない状態だったという。

角南氏は、この1つ後の試作車から車体のデザインに参加することになる。

ジャックナイフフレームを実現した「アルミ押出技術」

「完成したirukaのトップチューブは1本のパイプでできていますが、これは角南さんのアイデアでした」(小林氏)。

「私がたまたま『アルミ押出』という技術を知っていたんです。窓のサッシなどを作る際に使われる技術ですね」(角南氏)。

アルミ押出とは、溶かしたアルミ材に圧力をかけ、金型から“ところてん”のように押出して複雑な断面形状のアルミ材を1つの工程で作る技術だ。

通常、パイプと聞くと1枚の板が続いている下図(左)のような断面のものを想像するだろう。アルミ押出技術を使うと、下図(右)のように中に仕切りが入った状態の1本のパイプを作ることが可能になる。この仕切りに挟まれた部分を削れば、車輪を収めるための穴ができるわけだ。このアイデアと技術によって、irukaの軽くて強いフレームが実現した。

「この技術を提案したことが、私の一番大きな構造的アイデアです」(角南氏)。

アルミ押出技術を用いたことで、溶接箇所を減らすことにもなったと小林氏は話す。

「自転車のフレームは、基本的にパイプとパイプを溶接でつないで作ります。ただ、溶接すると一度その部分が溶けるので、元の温度に戻る時に必ず“歪み”が発生するんですね。それを熱処理で一度柔らかくして中に溜まっているストレス(応力)を取り去り、木づちなどで叩いて誤差を戻していきます。そして最後に、また熱を加えて硬くするプロセスが必要になります」(小林氏)。

つまり、アルミ押出技術を使って1本のパイプでトップチューブを作ったことにより、溶接箇所を4点も減らしたことになる。

「元の作り方だったら、誤差の修正がとんでもない工数になっていたはず。製造コストを大きく抑えるアイデアでもあったと思います」(小林氏)。

最初の試作車から8年がかりで「iruka」完成へ

「そのほかに苦労した点として、折りたたんで固定する構造の設計は何度もやり直しました。生産工場にはそれぞれ得意な技術と不得意な技術があるので、設計を変えるたびに工場を変えたり、逆に工場ができることに合わせて設計を変えたりする必要がありました」(角南氏)。

折りたたみ時の寸法は78×48×35cm。高さを50cm以下にすることにこだわった。

現在は台湾にパートナーがいて、小林氏のエージェントとして工場のコーディネートなどに動いてもらっているそうだ。

そうして数々のトライアンドエラーを繰り返し、最初の試作車から8年の年月を経て、2019年5月にirukaは完成した。

小林氏によると「妥協した要件はほとんどない」ということだが、「重量だけは当初想定していた10kgジャストよりは重くなった。削るのにも限界があったのと、内装方式の変速ギアを譲れなかったため、重量だけは妥協しました」。

開発過程を振り返り、角南氏はこのように話す。

「私が小林さんのアイデアを聞いて、要件を満たした状態ですぐ形にしてフィードバックできるところが、私の“お役立ちポイント”かなと思っています。自転車は『形=機能』なので、形だけ考えても作れない、作れても乗れない、ということが結構あるんです」(角南氏)。

その点で角南氏は、プロダクトデザイナーとしての幅広い経験から具体的な実現方法を提案できる。

「自分はエンジニア寄りのデザイナーだという自覚があります。プロダクトデザイナーにはかっこいい絵だけ描く人もいますが、私は作る方法やコストまで考えるのが好きなタイプ。あらゆる工業の仕事をしてきて、木工、金属加工、板金、プラスチック成形、縫製品などいろいろな技術を経験してきたので、横断的に考えられるのが強み」(角南氏)。

そう話す角南氏が小林氏と出会ったことは、irukaにとってこの上ない幸運だったといえるだろう。

自転車は100年以上前から形が大きく変わっていない

自転車の歴史は長い。角南氏によると、「いくつかの革新があったが、今の形の自転車になってから100年以上、大きく変わっていない」という。そのような成熟した市場に対し、小林氏はどのような勝算をもって参入しようと考えたのだろうか。

「たしかに『自転車』という大きなくくりで見ると成熟している。でも、『折りたたみ自転車』として見れば、まだまだイノベーションの余地があるかなと。ロードバイクのように走行性能を追求すると、どのブランドもだいたい同じ形に収束していきますが、折りたたみ自転車は人によって使い方がさまざまなので、どの方向にも食い込む余地はある。そう考えました」(小林氏)。

ブランドが確立したブロンプトンの折りたたみ自転車は、1台の価格が20万円台から、高いものは50万円にもなる。ニッチでも十分ビジネスとして成立するという考えだ。

「日本における自転車の販売台数は、ほぼ横ばいで推移しています。普及率はこれ以上伸びないけれども、6〜7年に一度は買い替えられているんですね。買い替え需要の中でも、特にロードバイクやクロスバイクなど趣味性の高い自転車のシェアが伸びているというトレンドがあったので、そこにハイエンドの折りたたみ自転車の入る余地は、日本だけでも十分ありうるし、世界でも同じだろうと思っていました」(小林氏)。

最初は「海外だけで売ろう」とも考えていた

2019年の発売当時は「iruka」の1モデルのみだったが、現在はスポーティーなスペックを備えた「iruka S」と、コンフォートな乗り心地に寄せた「iruka C」の2つのモデルを販売している。フレームは共通だが、パーツに違いがある。

「iruka S」が8段変速で、ハンドルがフラットなぶん乗車ポジションがやや前傾。「iruka C」は5段変速で、上体が比較的起きた状態のポジションとなる。タイヤもやや太く安定感があり、街乗り向きのスペックだ。変速機は両モデルとも内装ギアを採用している。

色は、当初はシルバー1色だったが、現在は、ストームグレー、ブラック、ブルー、レッドが加わり、計5色で展開中だ。

「最初1色だけにしたのは、私の強いこだわりでした。選択の余地があるよりは、『irukaといえばこれ』という象徴的なイメージがあった方が販売戦略的によいだろうと、無垢のアルミの色であるシルバー1色にしました」(小林氏)。

最初にシルバー1色で展開したirukaの車体。(写真提供:イルカ)

さらに近々、外装変速機を用いたモデル「iruka X」(仮称)が新たに加わる予定もある。

「内装ギアはペダルを踏み込んだ力が車輪に伝わるのに一瞬のタイムラグがありますが、外装ギアにはそれがなく力が瞬時に伝わります。また外装ギアの方が軽いため、車両全体の重量が1kg前後軽くなります。コストも抑えられるので、SとCの間くらいの価格設定になる見込みです」(小林氏)。

irukaは発売以来、アジアを始めヨーロッパ、北米地域の15カ国(日本含む)に出荷した実績があり、現在までの売上の約半分は海外だという。

「最初から海外で売るつもり、むしろ海外だけでいいと思っていました」と小林氏は話す。

発売した2019年の夏は東京のみで販売を開始し、全国展開する前にはすでにインドネシア、シンガポールへ出荷を始めていた。irukaのWebサイトのドメイン「iruka.tokyo」には、東京発の新しい自転車ブランドを世界に問う意志が込められている。

「折りたたみ自転車の市場としては、日本は3本の指に入る大きい市場。だから無視はできないし、irukaにとっては一番大きなマーケットです。ただ、私の前職が完全にドメスティックな業界だったので、グローバルでやってみたいという思いがすごく強かった」(小林氏)。

日本である程度の成功を収めてから海外へ進出するというのが、当たり前のイメージになっているが、実は難しい。

「日本は、海外からの評価は高いのですが、自国からの評価が低く、そのギャップが一番大きい国なんだそうです。そこから合理的に考えると、日本で成功してから海外に出ていくのは最も難度が高いことになる。日本は少子高齢化でマーケットが縮小しつつあるので、これから起業するなら国内だけでは絶対ダメだし、海外に出て行く人がもっと増えてほしい。そのロールモデルになりたいと強く思っています」(小林氏)。

2024年7月、ドイツ・フランクフルトで開催された自転車展示会「EUROBIKE 2024」に出展。(写真提供:イルカ)

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2121815 2024-07-07T14:43:22Z 2025-01-01T14:51:54Z 東京都知事選2024 安野たかひろさんに投票した

小池さん圧勝だったな。

自分は安野たかひろさんに1票入れたんだけれども。

首長選挙は特に1人を選ぶからこそ、強い理想や方向性を持った人ではなく、無色透明に近い人がいいと思う。政策の幅を持たせられるし。Whatを示す人でなく、どうやったら一番良い形で民意を反映させられるかのHowを考えられる人。その意味で、今回の安野さんの立ち位置みたいなものが良く見えた。

安野さんが立候補していなかったらテキトーに泡沫候補に入れてただろうな。ひまそらとか。

現職が強いというのは実際そうで、その自治体のこと一番よく把握できているはず。新たに知事になる人と情報の差がまずある。都知事になることを目指して何年も頑張ってきました、なんて人はいなくて、だいたい本業があるから、たいてい付け焼き刃になる。

そういう人に、確かな政策なんて求められないんだよね。だからスタート時点で掲げる政策・公約は大事なんだけど、選挙の時だけでなく受かった後も人の話をちゃんと聞いて、よりよい政策に変えていける人がよくて。そのイメージに近かったのが安野さんだった。

あと若い。若ければ若いほどいいよ。

余命投票制度、実現できるといいな。

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2121798 2024-07-07T10:32:34Z 2025-01-01T14:52:16Z センチュリーのキーボード

部屋を少し整理していたら、8年前、独立した頃に使っていたセンチュリーのキーボードが出てきた。当時も割と気に入っていたが、あらためて見てもカッコいいし、打鍵感や音も好み。同じ会社で新しいの出てないかな〜と思って検索してみたら、そもそも販売終了になっていた。

【販売終了】 BLACK PAWN CHERRYクリア軸キーボード (CK-67CMB-CLJP1) - 株式会社センチュリー

https://www.century.co.jp/products/ck-67cmb-cljp1.html

HHKBの日本語配列に近くて、十字キーも同じ位置にあるし、すごく好きだわ。ただ、かなと英数の切り替えがどうも上手くいかないのでHHKBに戻る。

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2047634 2024-02-07T13:58:21Z 2025-04-05T06:05:58Z 死後も残るブログ

Twitterも永久に続くと思っていたわけではなかったはずなのだが、16年も使っていると「続く」と思ってしまっていたみたい。でも2023年はTwitterからXに変わってそろそろ危ういなと思い、ライフログとしてのSNSをMastodonに乗り換えることにした。“お一人様”も含めていくつかのサーバーを試してみたんだけど、結局どれもいつかは消えるかもしれないよなーと思い、自分が死んだ後もできるだけ長く残るサーバーのスペースを探していた。

それで見つけた(正確には思い出した)のが、このサイトのプラットフォームでもある「Posthaven」だった。

月5ドルを1年間払い続けると、アーカイブモードに移行することができて、更新はできないがコンテンツは残り続ける。もちろん月の利用料を払い続けるうちは更新可能。

Posthavenの「Our pledge(私たちの誓い)」のページには

We'll never get acquired. We'll never shut down. You pay, we keep the lights on.
私たちは買収されない。シャットダウンしない。あなたがお金を払えば、私たちは明かりを灯し続ける。

と書いてある。ブログの永代供養みたいなものだ。

ちなみにPosthavenを立ち上げたのはY CombinatorのCEOであるGarry TanとBrett Gibson。2人は2008年にSachin Agarwalとともに、やはり“永遠に続く”とうたうブログプラットフォーム「Posterous」を立ち上げたが、2012年にTwitterに買収され、翌2013年4月末をもってサービスを終了した。Posterousユーザー救済の意味からGarry Tanらが「次こそは」と始めたのがPosthavenというわけだ。

もちろん何らかの理由で“誓い”が破られるかもしれないが、少なくとも「そのつもり」の人たちに託した方がいい。そう思ってこのブログを立てた。いくつかテンプレートがあって今はそれを使っているが、CSSもいじれるようなので、いずれ試そうと思う。

自分が死んだらここが墓標になる。

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2083067 2024-01-31T14:34:00Z 2024-01-31T14:38:33Z 『セクシー田中さん』の漫画家・芦原妃名子さんが亡くなったこと

気づくと2024年も1カ月経過した。何から書いていいか分からないが、とにかくいろんなものが過去に流れていきそうな中で何かを書き留めておかなくてはと思うことがあり。漫画家の芦原妃名子さんが亡くなった件だ。

1月26日14:31のタイムスタンプで、芦原さんが自身のブログに「ドラマ『セクシー田中さん』について」(インターネットアーカイブより)というエントリーを上げ、同じことをTwitterにもポストした。『セクシー田中さん』のドラマ化が決まった頃から制作過程でのミスコミュニケーション、ドラマの最後の2話の脚本を自身が書かざるを得なかったことなどを説明したものだ。

1月18日11:18に「テスト」とだけツイートしているが、その時点で何か書き込もうと準備していたのかもしれない。そうだとすると、それからの1週間ほどの間、時間をかけて発信する内容をまとめていたのかもしれない。ブログに書かれた文章を見ても周到さ、慎重さは伝わってきた。

そして1月28日13:11に、ドラマについて書いたブログのエントリーとツイートをを消して、代わりに最期のツイートを残している。

1月26日14:31〜1月28日13:11の2日間で死ぬことを決めてしまった。

自分は1月27日の朝にTLに流れてきた芦原さんのツイートを見かけ、引用RTしていた。

そして、死亡のニュースが流れたのは1月29日の夕方頃だっただろうか。自分が気づいたのは恐らく19時過ぎで、19:31にツイートしている。

最初にニュースを見た時は血の気が引く感じがした。2日前に引用RTしたこと、あれが何か作用したとは思わないが、よく分かりもしないで絡んだことは少し後悔した。

私はそれまで、『セクシー田中さん』という漫画の存在だけは知っていた。TLに流れてきた広告を何度か見かけた程度だが、タイトルも絵もインパクトがあったので覚えていた、という程度。作者の名前すら知らなかった。ドラマ化されていたことも芦原さんの文を読むまで知らなかったし、ドラマに誰が出演しているのかも知らなかった。もう1つ、芦原さんがTwitterに慣れていないであろうことは分かっていたのにRTする形でものを言ったこと。内容が何であれ、RTの数をカウントアップしただけでも全く作用しなかったとは言い切れない。それがたぶん後悔の理由。

その後は、一緒に漫画を作ってきた担当編集者は悔やんでも悔やみきれないだろうということを思い心配になった。自分がその立場だったらと思うと気持ちや身体が耐えられるか分からないと思うし、想像しただけで実際少し吐き気がこみ上げた。

何があったのだろう、と思う。芦原さんがブログに書かれていたとおり「この文章の内容は私達の側で起こった事実」なのであり、テレビ局側、制作側で起こった事実もあるだろう。

その経緯を詳細に知りたいと思う。関係者に、芦原さんの死に対する自責の思いを持っていることを確かめたいとも思う。ただ、それを自分が知る必要があるのか、という疑問もある。たぶん無いのだろう。だから公に向けて説明すべきだとは思わないし、言いもしない。説明するならもちろん聞きたいが。

いろいろな可能性があるので、誰のどんな言動がこの最悪の結末を引き起こしたかは調査をしても恐らく本当のところは分からないかもしれないし、一つの要因ではなく細かい事実が積み重なって流れがつくられたというのが本当のところだろう。

何を「良い」「悪い」と言うかは、ビジネスの常識や仕事上のコミュニケーションははこうあるべきという規範を物差しに拠ることになるのだと思うが、それは業界によって違うし、細かく見れば人それぞれ少しずつ違う。

まとまらないのでいきなり終わるが、思うことが出てきたらまた書くかもしれない。ここはそういうブログ。

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2070078 2024-01-03T09:21:38Z 2024-01-08T13:06:43Z 2024年の初詣は江戸前エルフにちなんで住吉神社へ

2024年は元旦から風が荒く、元日夕方には能登半島地震、2日には羽田でJALと海保の飛行機が衝突・炎上、3日には福岡・小倉で大規模火災という凶事から始まった。どうなることやら。

今年は3日に住吉神社を初詣。江戸前エルフにちなんで。でもあんまり聖地感はなかったかな。隣に並んでた馬鹿二人が鳥居をくぐる前から賽銭箱の前に立つ時までずっっっとデカい声でどうでもいいこと喋ってて全く神聖さのないお参りになってしまった。

まあおみくじ大吉だったからよしとするか…

運勢:大吉

桃桜 花とりどりに 咲き出でて
風長閑なる 庭の面哉

長閑な庭の美しい花の咲き匂って春の盛りの楽しい様に上吉の運に向かいます
けれど油断せずに信神して行い正しく些かも不義の楽しみに身を過たぬ様にせよ

願望 漸々吉運に向いて思わず早く叶う
待人 来ます
失物 出る 低い所
旅行 早く行くが利
商売 ひそかにすれば吉
学問 安心して勉学せよ
相場 無理をすると大損
争事 初は悪く後勝
恋愛 他人の言動に惑わされるな
転居 時を置け
出産 さわりなし 安産
病気 なおる 信神せよ
縁談 気長く思いすれず居れば 心のままになります

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Yasuhiro Hatabe
tag:htby.posthaven.com,2013:Post/2065706 2023-12-24T06:49:37Z 2023-12-24T06:49:37Z KANさんのクリスマスソング
KANさんはクリスマスソングが多い気がする。

「KANのクリスマスソング」
1992年だから自分が高校3年の頃かな。ジャケットに時代を感じる。タイトルに自分の名前を冠するのがよい。

「今年もこうして二人でクリスマスを祝う」
1999年。とりわけこの曲をこんな気持ちで聴くなんて思いませんでしたよ。

「Christmas Song」
2011年。
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Yasuhiro Hatabe