Amazon Prime Videoで『世界の涯てに』が配信されていたので久しぶりに観た。かわいらしい物語で何度も泣かされる。この映画の金城武がいちばん好き。
]]>「どさん子」亀有南口店に初めて入った。亀有駅が最寄りの場所に住んで15年近く経つのになかなか入りづらかったのだが、入ってみると雰囲気の良いお店だった。みそチャーシュー麺を頂く。チャーシューはバラで脂身がトロトロ。ネギがたっぷり入っていて自分好みでした。
USB2BT+が届いた。BT接続できないキーボードをコレ経由で接続できるようにするやつ。設定がWin機がないとできないしやや面倒だけど、一度設定してしまうとiPad、iPad mini、Macの3台の切り替えがボタン一つでできてかなり便利。ポインティングスティック付きキーボードが普通に使えるのも助かる。でもまあiPad miniではあまり使わないか。電池で充電できるといいんだけどな。
桐がいなくなってから初めての正月。毎年何かしていたというわけでもないのだがさびしいものである。猫だし喪中という感じでもないのだけど、今年は初詣はしないでおく。仕事もたんまりあるし。
2025年はフリーランスになって10年目の年ということになる。10年過ごしたらまたどこかに就職してもいいかもなと思いつつ、たぶんこの働き方はやめられないんだろうな。大した抱負も目標もないけれど、健康には気を付けて無事過ごしたい。
]]>11月17日の夕方頃、桐が息を引き取った。拾われっ子なので正確な生年月日は分からないが、推定では来年3月で20歳になる予定だった。親より長く一緒に暮らしたよ。
写真は9月に撮った最後の顔写真。だいぶ痩せたけど、きれいな顔。なかなか目線をもらえない。
明日、荼毘に付してお別れする。
結局のところ期待するシナリオが実現しなかったファンが当事者を差し置いて騒いだだけだった印象
Kalafina解散~復活、梶浦由記氏退社の真相(前編) : FictionJunction & Kalafina の舞台裏
https://fjsblog.livedoor.blog/archives/6735094.html
Kalafina解散~復活、梶浦由記氏退社の真相(後編) : FictionJunction & Kalafina の舞台裏
https://fjsblog.livedoor.blog/archives/6735346.html
スキマバイト急浸透、良いこと?悪いこと?◆「日雇い派遣復活」の声も、専門家分析 #働くあなたへ:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/v8?id=202409spotwork-team
今でこそ“非正規”の代表格みたいに言われるけど、2000年代は人材派遣って好意的に受け止めていた部分がある。それは企業の都合だったり広告代理店の都合だったりした面もあるとは思うけれど、スキルを高く買ってもらう、短期間で職場を変えて自由に働けるといった辺りがウリではあった。今のスキマバイトの隆盛を見るとそれを思い出すし、何年か後になって、今の人材派遣と同じように格差拡大やキャリア・スキル不足の労働者を生んだ“戦犯”のように見なされるようになりかねないんじゃないかな。
この辺りを読んでいろいろ思い出しておこう。
労働者派遣法①|わかりやすく解説「派遣法」の歴史【前編1986〜2004】 | 企業のご担当者様 | 派遣会社の【リクルートスタッフィング】
https://www.r-staffing.co.jp/cl/column/ct_299
労働者派遣法②|わかりやすく解説「派遣法」の歴史【後編2008〜2020】 | 企業のご担当者様 | 派遣会社の【リクルートスタッフィング】
https://www.r-staffing.co.jp/cl/column/ct_315
『情況』に関する声明 - communiqué_jokyo - Medium
https://medium.com/@apfelschorle9/%E6%83%85%E6%B3%81-%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E5%A3%B0%E6%98%8E-5c33726a9e3c
なんだろう、商業雑誌を公共物か何かだと思っているのかな。不思議。
こちらで思ったことが全部言われていた。
「『情況』に関する声明」についてのポスト|千田有紀
https://note.com/sendayuki/n/n63422076c77e
「ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)」とは? 意味と歴史を整理する。そして作品をポリコレで語る是非 | シネマンドレイク:映画感想&レビュー
https://cinemandrake.com/what-political-correctness
網羅的なようでいて、都合のいいルートだけ通って説明している気がしてモヤる。が、実際のところポリコレのために世界がねじ曲げられるような映画・エンタメ作品ってどれくらいあるのかあまり知らないので現状ではなんともいえない。
]]>最近のフェイ・ウォンはどうしているのかなと検索していたら、こんな記事が。
“Long Time No See”: Tony Leung, Faye Wong’s IG Reunion Has Fans Reminiscing About Chungking Express - 8days
https://www.8days.sg/entertainment/asian/faye-wong-tony-leung-reunion-chungking-express-821236
『きみの色』を観に行こうと探していたら、『恋する惑星』が1週間限定でリバイバル上映されていることを知り慌てて予約した。
最初に封切られた1994年7月といえば、自分は大学2年でアメリカに行っていた時だ。たしか7月末に帰ってきた時にはまだ上映されていたかもしれないけど、ウォン・カーウァイ監督のことはその頃は全然知らなかった。レンタルビデオとか配信では何度か観ていたのだけど、それもたぶん10年以上前のこと。とにかく映画館で観られて良かった。とにかくフェイ・ウォンがかわいい。
【90年代名作上映「Filmarks 90’s」第9弾】 『恋する惑星 4K』製作30周年記念!9月6日(金)より リバイバル上映決定 | 株式会社つみきのプレスリリース
【入場者特典発表!】『恋する惑星 4K』 製作30周年記念!9月6日(金)よりリバイバル上映! 入場者に海外版ミニポスターの配布が決定! | 株式会社つみきのプレスリリース
Twitterのタイムラインで評判がよさそうだったので、映画『きみの色』を観てきた。やっぱり牛尾憲輔の劇伴は生理的に合わないし、テルミンの登場で一気に興醒めしたけど、全体的にはとてもよかった。しろねこかわいい。間違っても「中の人(声優)がリアルでライブやります」みたいなのはやってほしくないというくらいにキャラクターの存在感が強い。
]]>HEYのアカウントを閉じた。良いサービスだと思うのだけど、いまいちスマートな使い方が見つけられなかった。またいつか使いたい気持ちはある。
2024年8月20日に亡くなられたという。「ファンでした」というほどの熱があったわけではないのだけど、不思議とショックが大きい。体に力が入らない。
小池さん圧勝だったな。
自分は安野たかひろさんに1票入れたんだけれども。
首長選挙は特に1人を選ぶからこそ、強い理想や方向性を持った人ではなく、無色透明に近い人がいいと思う。政策の幅を持たせられるし。Whatを示す人でなく、どうやったら一番良い形で民意を反映させられるかのHowを考えられる人。その意味で、今回の安野さんの立ち位置みたいなものが良く見えた。
安野さんが立候補していなかったらテキトーに泡沫候補に入れてただろうな。ひまそらとか。
現職が強いというのは実際そうで、その自治体のこと一番よく把握できているはず。新たに知事になる人と情報の差がまずある。都知事になることを目指して何年も頑張ってきました、なんて人はいなくて、だいたい本業があるから、たいてい付け焼き刃になる。
そういう人に、確かな政策なんて求められないんだよね。だからスタート時点で掲げる政策・公約は大事なんだけど、選挙の時だけでなく受かった後も人の話をちゃんと聞いて、よりよい政策に変えていける人がよくて。そのイメージに近かったのが安野さんだった。
あと若い。若ければ若いほどいいよ。
余命投票制度、実現できるといいな。
]]>部屋を少し整理していたら、8年前、独立した頃に使っていたセンチュリーのキーボードが出てきた。当時も割と気に入っていたが、あらためて見てもカッコいいし、打鍵感や音も好み。同じ会社で新しいの出てないかな〜と思って検索してみたら、そもそも販売終了になっていた。
【販売終了】 BLACK PAWN CHERRYクリア軸キーボード (CK-67CMB-CLJP1) - 株式会社センチュリー
https://www.century.co.jp/products/ck-67cmb-cljp1.html
HHKBの日本語配列に近くて、十字キーも同じ位置にあるし、すごく好きだわ。ただ、かなと英数の切り替えがどうも上手くいかないのでHHKBに戻る。
]]>
Twitterも永久に続くと思っていたわけではなかったはずなのだが、16年も使っていると「続く」と思ってしまっていたみたい。でも2023年はTwitterからXに変わってそろそろ危ういなと思い、ライフログとしてのSNSをMastodonに乗り換えることにした。“お一人様”も含めていくつかのサーバーを試してみたんだけど、結局どれもいつかは消えるかもしれないよなーと思い、自分が死んだ後もできるだけ長く残るサーバーのスペースを探していた。
それで見つけた(正確には思い出した)のが、このサイトのプラットフォームでもある「Posthaven」だった。
月5ドルを1年間払い続けると、アーカイブモードに移行することができて、更新はできないがコンテンツは残り続ける。もちろん月の利用料を払い続けるうちは更新可能。
Posthavenの「Our pledge(私たちの誓い)」のページには
We'll never get acquired. We'll never shut down. You pay, we keep the lights on.
私たちは買収されない。シャットダウンしない。あなたがお金を払えば、私たちは明かりを灯し続ける。
と書いてある。ブログの永代供養みたいなものだ。
ちなみにPosthavenを立ち上げたのはY CombinatorのCEOであるGarry TanとBrett Gibson。2人は2008年にSachin Agarwalとともに、やはり“永遠に続く”とうたうブログプラットフォーム「Posterous」を立ち上げたが、2012年にTwitterに買収され、翌2013年4月末をもってサービスを終了した。Posterousユーザー救済の意味からGarry Tanらが「次こそは」と始めたのがPosthavenというわけだ。
もちろん何らかの理由で“誓い”が破られるかもしれないが、少なくとも「そのつもり」の人たちに託した方がいい。そう思ってこのブログを立てた。いくつかテンプレートがあって今はそれを使っているが、CSSもいじれるようなので、いずれ試そうと思う。
自分が死んだらここが墓標になる。
]]>気づくと2024年も1カ月経過した。何から書いていいか分からないが、とにかくいろんなものが過去に流れていきそうな中で何かを書き留めておかなくてはと思うことがあり。漫画家の芦原妃名子さんが亡くなった件だ。
1月26日14:31のタイムスタンプで、芦原さんが自身のブログに「ドラマ『セクシー田中さん』について」(インターネットアーカイブより)というエントリーを上げ、同じことをTwitterにもポストした。『セクシー田中さん』のドラマ化が決まった頃から制作過程でのミスコミュニケーション、ドラマの最後の2話の脚本を自身が書かざるを得なかったことなどを説明したものだ。
1月18日11:18に「テスト」とだけツイートしているが、その時点で何か書き込もうと準備していたのかもしれない。そうだとすると、それからの1週間ほどの間、時間をかけて発信する内容をまとめていたのかもしれない。ブログに書かれた文章を見ても周到さ、慎重さは伝わってきた。
そして1月28日13:11に、ドラマについて書いたブログのエントリーとツイートをを消して、代わりに最期のツイートを残している。
1月26日14:31〜1月28日13:11の2日間で死ぬことを決めてしまった。
自分は1月27日の朝にTLに流れてきた芦原さんのツイートを見かけ、引用RTしていた。
そして、死亡のニュースが流れたのは1月29日の夕方頃だっただろうか。自分が気づいたのは恐らく19時過ぎで、19:31にツイートしている。
最初にニュースを見た時は血の気が引く感じがした。2日前に引用RTしたこと、あれが何か作用したとは思わないが、よく分かりもしないで絡んだことは少し後悔した。
私はそれまで、『セクシー田中さん』という漫画の存在だけは知っていた。TLに流れてきた広告を何度か見かけた程度だが、タイトルも絵もインパクトがあったので覚えていた、という程度。作者の名前すら知らなかった。ドラマ化されていたことも芦原さんの文を読むまで知らなかったし、ドラマに誰が出演しているのかも知らなかった。もう1つ、芦原さんがTwitterに慣れていないであろうことは分かっていたのにRTする形でものを言ったこと。内容が何であれ、RTの数をカウントアップしただけでも全く作用しなかったとは言い切れない。それがたぶん後悔の理由。
その後は、一緒に漫画を作ってきた担当編集者は悔やんでも悔やみきれないだろうということを思い心配になった。自分がその立場だったらと思うと気持ちや身体が耐えられるか分からないと思うし、想像しただけで実際少し吐き気がこみ上げた。
何があったのだろう、と思う。芦原さんがブログに書かれていたとおり「この文章の内容は私達の側で起こった事実」なのであり、テレビ局側、制作側で起こった事実もあるだろう。
その経緯を詳細に知りたいと思う。関係者に、芦原さんの死に対する自責の思いを持っていることを確かめたいとも思う。ただ、それを自分が知る必要があるのか、という疑問もある。たぶん無いのだろう。だから公に向けて説明すべきだとは思わないし、言いもしない。説明するならもちろん聞きたいが。
いろいろな可能性があるので、誰のどんな言動がこの最悪の結末を引き起こしたかは調査をしても恐らく本当のところは分からないかもしれないし、一つの要因ではなく細かい事実が積み重なって流れがつくられたというのが本当のところだろう。
何を「良い」「悪い」と言うかは、ビジネスの常識や仕事上のコミュニケーションははこうあるべきという規範を物差しに拠ることになるのだと思うが、それは業界によって違うし、細かく見れば人それぞれ少しずつ違う。
まとまらないのでいきなり終わるが、思うことが出てきたらまた書くかもしれない。ここはそういうブログ。
]]>
2024年は元旦から風が荒く、元日夕方には能登半島地震、2日には羽田でJALと海保の飛行機が衝突・炎上、3日には福岡・小倉で大規模火災という凶事から始まった。どうなることやら。
今年は3日に住吉神社を初詣。江戸前エルフにちなんで。でもあんまり聖地感はなかったかな。隣に並んでた馬鹿二人が鳥居をくぐる前から賽銭箱の前に立つ時までずっっっとデカい声でどうでもいいこと喋ってて全く神聖さのないお参りになってしまった。
まあおみくじ大吉だったからよしとするか…
運勢:大吉
桃桜 花とりどりに 咲き出でて
風長閑なる 庭の面哉
長閑な庭の美しい花の咲き匂って春の盛りの楽しい様に上吉の運に向かいます
けれど油断せずに信神して行い正しく些かも不義の楽しみに身を過たぬ様にせよ
願望 漸々吉運に向いて思わず早く叶う
待人 来ます
失物 出る 低い所
旅行 早く行くが利
商売 ひそかにすれば吉
学問 安心して勉学せよ
相場 無理をすると大損
争事 初は悪く後勝
恋愛 他人の言動に惑わされるな
転居 時を置け
出産 さわりなし 安産
病気 なおる 信神せよ
縁談 気長く思いすれず居れば 心のままになります
あとで読む
効果的利他主義とは何か?サム・アルトマン解任劇で注目の思想 | The HEADLINE
]]>先日の日曜日にMOVIX亀有で『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』を観た。
Netflixでやってたのは観たので、内容的には特に何もという感じ。
自分が慣れてないだけなんだろうけど、まだ3DCGは「サンダーバード」みたいって思っちゃって没入できない。ダイナミックで速い動きのあるアクションシーンは面白いけど、普通のシーンは人形劇を観ているよう。あとポストヒューマンの動きがシンプルに滑稽過ぎて我に帰ってしまう。そのぶん声優の身体性が際立って味わい深くなるのはよいと思う。
音楽家のKANさんの訃報が流れた。2023年11月12日に亡くなったとのことだった。
3月だったか、がんを公表されて以降たまに思い出しては心配していたが、元気にみんなの前に戻ってくると思っていたので、「え」という虚を突かれたような気持ち。
中学時代、STVラジオの「アタックヤング」という番組で土曜日のパーソナリティーを担当していたのがKANさんだった。だから最初に聴いた曲が何だったかと言われると、ちょっと覚えがない。毎週月曜になって学校に行ったら、友人たちと週末のアタヤンの話をした。
「愛は勝つ」がヒットして、テレビによく出演するようになってたころは見るたびになぜか勝手に面映ゆいような、居ずまいのよろしくないような気持ちになっていた。
高校、大学と進んで周りにKANさんを聴く人はいなくなったけど、アルバムは必ず買っていた。ライブに行ったのは社会人になってからだいぶたってから。一度しか行けなかったのを悔やむ。
一番好きな曲は「秋、多摩川にて」。歌い出しの「水辺低く飛ぶ鳥と」のところの旋律で情景が浮かぶ。バンドをやっている友人に聴かせたら「相当ひねくれてますね」と言った。たぶん合ってる。自分にとっては「これぞKANさん」という感じがする曲。
KANさんと、KANさんの音楽との出会いに感謝しつつ、ご冥福をお祈りします。
それにしても、SNSでいろんな方が言及していて「人徳」ってすごいものだなと思う。
]]>The HEADLINEの「『価値観のアップデート』と進歩史観」の記事を読んで、「価値観のリバイス」という言い方は確かにいいな、実態に近いなと思った。
それとは別に、記事中に「おじさん批判は許される?」という問いがあり、それを見て思い出したのが、村上龍さんのエッセイシリーズ『すべての男は消耗品である』である。
1987〜91年までTBS系列で放送された「Ryu’s Bar 気ままにいい夜」というテレビ番組があった。村上龍さんがホストとしてゲストを迎え、ぼそぼそとしゃべるトーク番組だ。とある回で桂三枝さんがゲストとして出演した後日、『すべての男は消耗品である』の中で桂三枝さんのことを「心がおばさんだ」と評していて、印象に残っていた。
手元の『すべての男は消耗品である。VOL.1~VOL.13: 1984年8月~2013年9月 連載30周年記念・完全版』で探してみたところ、1988年の「F1を讃美しない男は心がおばさんだ。」にその記述があった。
この前、テレビの『Ryu’s Bar』で桂三枝に、「F1 のどこが面白 いんでっか?」と聞かれた。
で、オレは「とにかく、速くて、音がすごい」と答えた。
すると、桂三枝師匠は、
「だったら、新幹線のガード下におったらよろしいがな」
と言ったのだった。
オレは言葉を失った。
速いものは、みな美しいのである。
それを理解しない男とは、付き合いたくない。
とまあ、名指しで散々な言いようだ。その次の回の「強迫神経症的な、おばさんの定義。」では、タイトルの通りおばさんが定義されていた。
日本は、どうして、おばさん的なものの考え方が、力を持つようになったのだろう。
そもそもおばさんとは何か?
(やれやれ)
おばさんは、安定している。
おばさんは、安住している。
おばさんは、安定化を図る。
おばさんは、他人に頼る。
おばさんは、平均化を好む。
おばさんは、他人の目を気にする。
おばさんは、自己主張をしない。
おばさんは、不労所得が大好きだ。
おばさんには、信念がない。
おばさんは、他人のオルガスムを嫌う。
おばさんは、無限に自分に偽ることができる。
おばさんは、自分を知らない。
おばさんは、必然的に、打算的だ。
おばさんは、オシャレができない。
おばさんには、勇気がないが、持続力はある。
おばさんは、自立していない。
おばさんは、そのことに気付いていない。
おばさんは、他人の自立を邪魔しようとする。
おばさんは、いつでもどこでも大声で喋る。
おばさんは、足が遅い。
おばさんは、何でも、遅い。
おばさんは、行列が好きだ……
当然のことだが、おばさんは、年齢や性別には関係がない。
男のおばさんが増えているのである。
民社党は、おばさんだ。
映画や料理評論家はおばさんだ。
今の日本の詩人はおばさんだ。
だいたい、顔でわかる。
NewsPicksの「さよなら、おっさん。」も同様で、年齢や性別のことじゃないとはいうものの、その言葉が特定の年齢層や性別を指している以上、だったら別の言葉を使ったほうが誤解がないし、よいのでは?とは思う。
それはさておき、かつては「オバタリアン」などという漫画もあったように「おばさん」が揶揄される対象だったのが、最近は「働かないおじさん」「子供部屋おじさん」「キモくて金のないおっさん」などといってもっぱら「おじさん」が揶揄されるようになってきたのには、どういう社会環境の変化が影響しているのか気になるところだ。
]]>
<Facebookでブックカバーチャレンジが回ってきてしまったので1冊だけアップした。少し手直しして残しておく次第。>
鮎川誠の著作、『DOS/Vブルース』(1997年/幻冬舎刊)。もちろんシーナ&ザ・ロケッツの、である。学生援護会『Salida』のCMで「職業選択の自由 アハハン」とやっていたあのシナロケの(←この本とはあまり関係ない)だ。
最初はコンピューターを「ロック・スピリット」からほど遠いと感じていた彼が、ウィルコ・ジョンソンなど海外のミュージシャン仲間に感化されてパソコン(IBM Aptiva 730)を購入し、プロバイダーに申し込んでインターネットに接続し、Win95をインストールし、rokkets.com のドメインを取得してバンドのホームページを立ち上げるまでを事細かに、例の独特の語り口で記してある。
驚くのは、1948年生まれの鮎川誠が95年当時、友人やショップのアドバイスをもらいはしながらも「自分で」PCを選び、ネット環境をセットアップし、HTMLを手書きして、画像の加工・軽量化などの作業までもしていたことだ。
ファイル操作につまずく、文字を打つのにもつまずく、何をするにもとにかくつまずく。その度に、少しずつ使い方を覚えることを楽しんでいる。昔のコンピューター、インターネットはいろいろ自分でやらなきゃならないことが多くて面倒くさかったけど、それ以上に楽しかった気持ちをノスタルジックに思い出させてくれる。
自分の手でサイトをリリースした後、本当に他の人からもアクセスできるのか信じられず、親友に「そっちからも本当に見えているか確かめてほしい」と電話したエピソードや、サイト訪問者との直のコミュニケーションを楽しんでいる様子がたいへんほほ笑ましい。「ロックが好きならみんな仲間」で、パソコンでも何でも使って世界中のロックを楽しみたい、そんな気持ちが溢れている。
コンピュータについて、いろいろなことを知っていくにしたがって、コンピュータとロックって、正反対のように見えて、実はなかなかたくさんの共通点があることが分かってきた。
コンピュータの世界は、なんでも自分で決めて動かなければ何も始まらない。ひとつのキーを叩くのも、すべて自分の意志から始まる。そして、返ってくる答えは、イエスかノー、そのどちらかしかない。中間の曖昧な返事なんてない。
何をやりたいのか自分で決断して、そのためには何をやらないといけないのか、自分の選択にかかってくる。それってロック・スピリットそのものだ。だから今では、とても相性のいい友達みたいな存在に感じられる。今やPCは、僕の大切なロックの仲間だ。そして、ロックの好きな人たちにコンピュータをロックの仲間として、こいつはたいしたロックンロール・マシーンだぜと、紹介したいと思っているんだ。(第1章冒頭より)
この時つくった「ロケットウェブ」はそれからずっと、シーナがいなくなった後も、ローンチ当時の原型を残したまま運営されている(よってスマホでは見づらい)。
シーナ&ロケッツ・オフィシャル・ウェブサイト a.k.a. ロケットウェブ
ところで…
後日Twitterで、この『DOS/Vブルース』は山川健一さんの『マッキントッシュ・ハイ』とセットなのだと教わった。知らなかった。。そしてこちらは電子書籍化している!
幻冬舎さん、『DOS/Vブルース』も電子書籍化の程、何とぞよろしくお願い申し上げます。
流行っているらしいブックカバーチャレンジとはまったく関係ないのだが、こんな時だからポジティブ思考を無意識に求めたのか、本棚から久しぶりに『少女パレアナ』を手に取った。買ったのは中学生の時だったか、高校生の時だったか…。奥付には昭和61年の改版再販発行と書いてある。たぶん手元にある本で最も古いものだ。
『少女パレアナ』はアメリカの小説家エレナ・ホグマン・ポーターの作品で、1913年に週刊誌で連載されていたものらしい。1913年というと日本は大正2年、“戦前”どころか第一次世界大戦前だ。この本の村岡花子訳も1930年のもので、昔読んだ時でさえずいぶん古くさい感じはしたのだが、それがかえって時代を感じさせて、気に入っていた。
この作品は当時のアメリカで大ヒットしたらしく、ディズニーが実写映画化したり、時代を下って日本でも『愛少女ポリアンナ物語』としてアニメ化された。この文庫本の表紙もそのアニメからのものだ。
孤児となったパレアナは気難しい叔母さんに引き取られたが、どんな事からでも喜ぶことを捜し出す「何でも喜ぶ」ゲームで、その頑な心を溶かしてゆく。やがてその遊びは町全体に広がり人々の心を明るくした。全篇につつまれている強い希望と温い心は1913年にこの本が出されてから今も尚、多くの読者に読み継がれている。
本のそでに書かれている要約を紹介した。
この本を後生大事に持っているくらいだから、好きな作品だし、大切にしているし、多少は自分の考え方にも影響を与えていると思う。
物語の中のパレアナは、後ろ向きの考えの人、文句ばっかり言っている人を責めないし、「ポジティブであれ」などと説教もしない。父親とどんな時でも続けるよう約束した「よかった探し」(「何でも喜ぶ」ゲームのこと)をひたすら続ける。それが自然と周りを感化していく。その辺りをとても気に入っている。
ちなみにこのパレアナの名前は「パレアナ症候群」という心的疾患の名前の由来にもなっている。Wikipediaによると、パレアナ症候群は現実逃避の一種で、楽天主義の負の側面を表すもの。「直面した問題の中に含まれる(微細な)良い部分だけを見て自己満足し、問題の解決にいたらないこと」「常に現状より悪い状況を想定して、そうなっていないことに満足し、上を見ようとしないこと」などを指す。
この言葉が現在の精神医学でどの程度確かで、広く共有された言葉・概念なのかは分からないが、今、COVID-19と対峙する状況でむやみに「ポジティブ思考」を促される時に思い出したいことではあると思う。
小説にはそういう話は出てこなくて、普通に面白いのでよかったらぜひ読んでみてください。今は新訳や子供向けのものも出ているようなので、お子さんのいる方にもお勧めです。
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